実は前職でフェルガードを開発し、製造を請け負っていました。ANM176は医薬品なのでサプリメントにできないかと頼まれてハイハイと処方組して作ったものです。韓国のアルチーマ(ANM176)は韓国当帰が原料で日本では医薬品です。当然サプリメントでは販売できません。説明と特許を見ると韓国当帰の有効主成分がフェルラ酸とされていましたので、食品添加物のフェルラ酸(米由来)と食品として使用できるガーデンアンゼリカのエキス、それにV.Eの粉末原料でご希望のスティックタイプを作りました。その後ガーデンアンゼリカの量を半分にしたものやフェルラ酸を包摂体に加工して半分はそれを配合する(含有量が減るし価格が高くなるのでコストから半分添加です。)など6種類ぐらいのパターンで製造していました。有効性という点ではもう少し他の原料を配合したかったのですがね。
因みにガーデンアンゼリカの原料は当時はスペインからの輸入でした。残留農薬検査も原料規格もなかったのでこちらで分析・検査するなど手間でした。G社の分析ではクマリンが検出していたようですが、当社が日本食品分析センターでした結果は検出限界値以下でした。
あんまりなのでベルギーから根を輸入し、抽出条件を16通りして分析して条件設定をしてエキスの製造まで行いました。フェルゴッドがワキ製薬と知りエッ!そうなんだとちょっと驚き!しばらく前に問屋経由で原料を売りました。
G社の製品は前職の会社から1つ2つと移って今は静岡です。最も当社のガーデンアンゼリカエキスは買ってくれません。規格があり、残留農薬証明もあり、しかも価格は安いのに。
裁判はかって当たり前。頼まれたときに調べていますから。G社が韓国のあ会社との約束を守らなかったからいちゃもんをつけられただけです。でもそれをきっかけとして代理店を切って直販にしたのはすごい経営センスです!
フェルラ酸の原料は国内では2社が作っていますが、実際は1社です。和歌山の築野さんが100%といっていいです。だからどこのメーカーの製品でも変わりません。あとはフェルラ酸、ガーデンアンゼリカ以外にどういう成分がなぜ配合されているかですね。
処方と原料、製造の立場からのお話でした。